No.125 春日野プールの思い出

東大寺近くの春日野周辺の風景 世界遺産と生きる
世界遺産のすぐ隣には、奈良市民の夏の思い出がありました。

奈良で育った私にとって、

世界遺産は、
特別な観光地というより、

毎日の暮らしの中にある存在でした。

その思い出のひとつが、

「春日野プール」

です。


夏になると向かった場所

夏休みになると、

友達と約束をして、
春日野プールへ向かいました。

東大寺や奈良公園のすぐ近く。

今考えると、
世界遺産の隣にあるプールです。

でも当時は、

そんなことを考えたこともありませんでした。

ただ、

泳ぎたい。

遊びたい。

それだけでした。

朝靄の中に草を食む若い鹿

朝陽の中、静かに草を食む若い鹿


世界遺産の隣の市民プール

当時の春日野プールは、

奈良市民にとって、
夏の定番の場所でした。

家族連れ。

子どもたち。

友達同士。

たくさんの人が集まっていました。

今の奈良公園周辺は、

観光地としての印象が強いかもしれません。

でも昔は、

観光客よりも、

地元の人たちの暮らしが、
もっと近くにありました。


プールの帰りの生姜湯

泳いだあと。

冷えた体で飲む、

甘い生姜湯。

あの味を今でも覚えています。

特別な高級品ではありません。

でも、

子どもの頃の記憶の中では、

夏の奈良を思い出す味です。

友達と笑いながら飲んでいた時間。

その風景も、
奈良の思い出のひとつになっています。

昔懐かしの生姜湯の画像

プール帰りには、必ず生姜湯で体を温めていました


観光地ではなかった奈良

今では、

奈良公園には国内外から多くの観光客が訪れます。

でも私が子どもの頃は、

奈良公園も、
東大寺周辺も、

もっと地元の人たちの場所でした。

野球をしている子ども。

走り回る子ども。

鹿を追いかける子ども。

そんな光景が普通にありました。

春日野プールも、

その時代を象徴する場所だったように思います。


世界遺産と暮らしはつながっていた

世界遺産という言葉を聞くと、

歴史や文化財を思い浮かべます。

もちろんそれも大切です。

でも奈良では、

世界遺産は暮らしのすぐ隣にありました。

東大寺。

興福寺。

春日大社。

そして奈良公園。

その近くで遊び、

学び、

育ってきました。

だから私にとって世界遺産は、

「見るもの」だけではありません。

人生の風景そのものなのです。


新緑の若草山

新緑の若草山は、眺めるだけで爽やかな香りが漂います

まとめ

春日野プールは、

今ではもうありません。

でも、

あの夏の日々は、

今も奈良の風景と一緒に残っています。

世界遺産の町で育つということは、

歴史に囲まれて暮らすことではなく、

思い出の中に自然と歴史が存在していることなのかもしれません。


小鹿のひとこと 🦌

「世界遺産の隣には、
観光ガイドには載らない夏休みもあったんだね。」


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