No.133 奈良の朝は、世界遺産から始まる

朝靄の若草山と東大寺 世界遺産と生きる
朝靄の若草山を背に東大寺が甍が浮かぶ

―― 朝、窓を開けると ――

奈良で暮らしていると、
世界遺産は特別な場所ではありません。

朝、窓を開けると、
若草山が見えます。

少し目を移すと、
東大寺大仏殿の甍が見えます。

季節によって表情は変わります。

新緑の春。

深い緑の夏。

紅葉の秋。

雪化粧をした冬。

同じ景色のようでいて、
毎日少しずつ違います。

観光で訪れる人が見る奈良と、
暮らしの中で見る奈良は、
少し違うのかもしれません。

初日の出の若草山
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春日原始林から初日の出が昇る


世界遺産がある日常

世界遺産というと、
遠くへ旅をして訪れる場所というイメージがあります。

しかし奈良では、
通学路の先に東大寺があります。

散歩の途中に春日大社があります。

買い物の帰りに興福寺があります。

世界遺産が、
特別なイベントではなく、

日常の風景として存在しています。

だからこそ、
その価値を改めて考える機会も多いのです。

若草山の山焼き
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300年以上の歴史を持つ行事、若草山の山焼き


変わるものと変わらないもの

奈良の町も少しずつ変わっています。

観光客は増え、
外国から訪れる人も多くなりました。

新しい施設もできています。

一方で、
若草山の稜線は昔と変わりません。

東大寺の大屋根も変わりません。

1300年以上前から受け継がれてきた景色が、
今もそこにあります。

変わるものと、
変わらないもの。

その両方が共存しているのが奈良の魅力です。

山焼きの翌朝の若草山
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山焼きの翌朝は、黒焦げ状態の若草山です


朝の静けさの中で

観光客でにぎわう昼間も良いですが、
私が好きなのは朝の奈良です。

鳥の声が聞こえ、
鹿がゆっくり歩き、
町が目を覚ましていきます。

その静けさの中で見る東大寺や若草山は、
どこか特別です。

世界遺産は、
観光地である前に、
地域の人々と共にある存在なのだと感じます。


まとめ

奈良の朝は、
世界遺産から始まります。

それは観光パンフレットには載らない、
暮らしの中の風景です。

毎日見ている景色だからこそ、
その価値に気づけることがあります。

世界遺産は遠くにあるものではなく、

人々の暮らしの中で息づいているのです。

雪に覆われた若草山
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一年のうち一度か二度、雪景色になる若草山、東大寺大仏殿


小鹿のひとこと🦌

「毎日見ている景色でも、ゆっくり見ると新しい発見があるんやね。」

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