奈良公園というと、多くの人は観光地を思い浮かべるでしょう。
東大寺。
春日大社。
興福寺。
そして鹿。
全国から観光客が訪れる奈良を代表する場所です。
しかし奈良市民にとって奈良公園は、観光地である前に「公園」でした。
私も子どもの頃から何度も訪れ、遊び、歩き、季節を感じてきました。
子どもの頃から身近な場所
遠足。
写生大会。
家族との散歩。
奈良公園は子どもの頃から身近な存在でした。
観光地という意識はほとんどありません。
広い芝生があり、
鹿が歩き、
東大寺が見える。
それが当たり前の風景でした。

鹿は当たり前の存在です。
鹿は特別な存在ではなかった
奈良公園にはたくさんの鹿がいます。
全国から来た観光客は驚きますが、
奈良市民にとって鹿は日常の存在です。
高校生の頃、奈良公園のベンチで彼女と雑誌を読んでいました。
すると一頭の鹿が近づいてきました。
鹿せんべいを持っていなかったので安心していたのですが、
鹿は雑誌をくわえると、そのまま持って行ってしまいました。
今なら笑い話ですが、その時は本当に驚きました。
奈良ではそんな出来事も珍しくありません。
夜の奈良公園
奈良公園には昼とは違う顔があります。
昨夜、大仏蛍を見に行きました。
昔ほど多くはありませんでしたが、10匹ほどの蛍が静かに飛んでいました。
枝に止まった一匹をそっと手に取ろうとすると、
するりと指先を抜けて飛んでいきました。
観光ガイドには載らない奈良公園の風景です。

東大寺大仏殿の東側、大湯屋前のせせらぎに舞う蛍
奈良公園は暮らしの中にある
観光客にとって奈良公園は旅の目的地です。
しかし奈良市民にとっては、
散歩道であり、
思い出の場所であり、
季節を感じる場所でもあります。
春の桜。
夏の蛍。
秋の紅葉。
冬の静かな芝生。
奈良公園は今も市民の暮らしの中にあります。
まとめ
奈良公園は世界的な観光地です。
しかし私にとっては、それ以上に思い出の詰まった公園です。
鹿に雑誌を取られたことも、
蛍を追いかけた夜も、
すべて奈良公園での出来事でした。
世界遺産のある町で暮らすということは、
こうした日常を持つことなのかもしれません。
小鹿のひとこと 🦌
「雑誌まで食べようとするなんて、昔の鹿さんもなかなかやるなぁ~」

夕暮れ時、夕焼けに影を映す鹿
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