No.116 春日若宮おん祭りと赤童子祭り

赤童子まつりを紹介する手作りポスター 世界遺産と生きる
春日若宮につらなる赤童子。独特の存在感を放つ。

―― 奈良に残る祈りの色 ――

奈良には、
観光ガイドにはあまり大きく載らない、
けれど地域の中で静かに受け継がれている祭りがあります。

春日若宮につらなる「赤童子祭り」も、
そのひとつです。

鮮やかな赤い姿。
少し不思議で、
どこか畏れを感じる存在感。

子どもの頃から見てきたその風景は、
今も奈良の町の中に残っています。


春日若宮おん祭りと赤童子

春日若宮おん祭りは、
平安時代から続く奈良の大きな祭礼です。

華やかな時代行列が有名ですが、
地域では「赤童子」の存在も深く知られています。

赤い身体に、
鋭い表情。

初めて見る人は驚くかもしれません。

けれど奈良では、
それが昔から続いてきた
“祈りの風景”のひとつでした。

赤童子祭りの祭事。自治会が伝統を引き継ぐ。

赤童子祭りを前に行われる神事。地域の人々によって、今も祭りは受け継がれている。


地域の中で受け継がれてきた祭り

赤童子祭りは、
単なる観光行事ではありません。

地域の人たちが準備し、
支え、
受け継いできた祭りです。

私自身も、
子どもの頃からその空気を見てきました。

十年ほど前には、
NHK奈良放送局が取材に来て、
夕方のニュース番組で紹介されたこともあります。

けれど、
テレビに映るより前から、
この町ではずっと続いてきた時間でした。

手作りの祭り、永年受け継がれている。

祭りの主役、子どもたちの笑顔が一番輝く。


世界遺産の近くに残る「地域の祈り」

東大寺や春日大社の周辺には、
世界遺産だけではなく、
地域の暮らしや祈りも残っています。

大きな寺社だけでは見えない、
小さな祭り。

観光だけでは気づかない、
町の記憶。

そうしたものもまた、
奈良という町を形づくっているのかもしれません。


まとめ

世界遺産というと、
建物や景色が注目されます。

けれど本当に残っているのは、
そこで生きてきた人々の時間なのかもしれません。

赤童子祭りもまた、
奈良の町に今も続く、
静かな祈りの風景でした。

子どもたちの声が消えれば、祭りも静かになります。
だからこそ、この風景を残したいと思いました。

運営する大人たちも、楽しんでいる風景。

夏の夕やみに子供たちの声が響く。


小鹿のひとこと 🦌

奈良には、
ガイドブックに載らない“祈り”が、
今も静かに残っているんやね~

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