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水と循環

No.73 水を守るということ

――世界遺産と、見えない循環――若狭井の水。布目ダムの水。吉野の山の雨。水は、形を変えながら旅をしています。地下を流れ、川となり、ダムに蓄えられ、蛇口へ届く。そのすべてが、一つの循環の中にあります。世界遺産は「目に見えるもの」か世界遺産と聞...
水と循環

No.72 奈良の水は、どこから来ているのか?

―― ダムと河川、そして山の保水力 ――「水は、どこから来るの?」小鹿の問いから始まった、水の話。若狭井という“見えない道”をたどったあと、今度は現実の水源を見てみます。奈良市の主な水源奈良市の水は、主に三つの水系から供給されています。① ...
水と循環

No.71 水は、どこから来るの?

――若狭井という見えない道 ――3月2日、福井県小浜市・神宮寺。夜の川辺に炎が揺れ、松明の光の中で水が送られます。「お水送り」の神事です。人々は、鵜の瀬で汲み上げた水を川へと流し、その水が地中を通って奈良へ届くと祈ります。10日後、3月12...
世界遺産解説

No.70 世界遺産は、誰の責任なのか?

取り消しの事例を見てきました。橋の建設。再開発。資源開発。どれも、合理的な理由がありました。しかしその結果、世界遺産は失われました。国の責任か世界遺産は各国の主権下にあります。最終決定は、国です。しかし、それだけではありません。地域社会の選...
世界遺産解説

No.69 危機遺産と取消遺産の違い

危機遺産と取消遺産。似ているようで、決定的に違います。危機遺産とは危機遺産は「警告」です。価値が損なわれる可能性がある。しかし、まだ守る余地がある。現在、53件が危機遺産として登録されています。▶ 危機に瀕している世界遺産一覧【2026年最...
世界遺産解説

No.68 世界遺産の取り消しは、失敗なのか?

ドレスデン。アラビアオリックス保護区。リヴァプール。取り消された世界遺産には、それぞれ異なる事情があります。都市開発。資源開発。景観の変化。では、取り消しは「失敗」なのでしょうか。失われたのは何か取り消しによって失われるのは、建物でも、土地...
世界遺産解説

No.67 リヴァプール海商都市 ― 都市は進化してはいけないのか?

世界遺産の取り消しは、遠い砂漠や歴史都市だけの話ではありません。イギリス、リヴァプール。かつて「海商都市」として栄えた港町が、2021年、世界遺産の登録を取り消されました。登録された理由リヴァプールは18〜19世紀、世界最大級の港湾都市とし...
危機遺産特集

No.66 オマーン・アラビアオリックス保護区 ― 経済は自然を守れるのか?

世界遺産の取り消しは、文化遺産だけの問題ではありません。自然遺産でも起きています。その事例が、オマーンの「アラビアオリックス保護区」です。砂漠に生きる希少動物アラビアオリックス。乱獲から回復し、世界遺産登録の象徴となった。アラビアオリックス...
危機遺産特集

No.65 ドレスデン・エルベ渓谷は、なぜ取り消されたのか?

世界遺産の取り消しは、理論上の話ではありません。実際に起きました。その最初の事例が、ドイツの「ドレスデン・エルベ渓谷」です。登録された理由ドレスデンは、エルベ川沿いに広がる歴史都市です。18世紀のバロック建築、川と都市が一体となった景観、文...
世界遺産解説

No.64 世界遺産は、本当に取り消されるのか?

世界遺産は、一度登録されれば、永遠に守られるものだと思われがちです。登録は栄誉であり、世界的な評価の証です。その土地に暮らす人々にとっても、誇りであり、象徴でもあります。しかし――世界遺産は、永遠ではありません。実際に、登録が「取り消された...