No.70 世界遺産は、誰の責任なのか?

東大寺大仏殿の参道を歩く人々、世界遺産保護における人類の責任と選択を象徴する歴史的建造物 世界遺産解説
世界遺産は、私たちの選択の積み重ねで成り立っている。

取り消しの事例を見てきました。

橋の建設。
再開発。
資源開発。

どれも、
合理的な理由がありました。

しかしその結果、
世界遺産は失われました。


国の責任か

世界遺産は各国の主権下にあります。

最終決定は、国です。

しかし、それだけではありません。


地域社会の選択

ドレスデンでは市民投票が行われました。

リヴァプールでは再開発が支持されました。

つまり、

地域の選択です。


企業の責任

開発を進める企業。

資源を求める企業。

利益と価値のバランス。

その判断もまた影響します。


そして私たち

観光客として。
消費者として。
投資者として。

私たちの行動も、
間接的に影響しています。

世界遺産の保護は、制度だけでなく私たち一人ひとりの意識にも関わっています。
その背景についてはこちらで解説しています。
No.63 世界遺産は、未来への責任である


奈良で考える

若草山。
東大寺。
二月堂。

東大寺と若草山の風景、世界遺産保護における人類の責任と選択を象徴する風景
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守られてきた景観には、守ろうとした人がいる。

これらは偶然残っているのではありません。

守り続けてきた人々がいたからです。

守るとは、
「変えない」ことではありません。

価値の核心を失わないことです。


次章へ

取り消しの物語を見てきました。

では、
1300年守られ続けているものは何でしょうか。

奈良、二月堂。

お水取り。

水を迎える儀式。

守り続ける思想へ。

次章、水の物語へ。

奈良・東大寺二月堂、世界遺産保護における人類の責任と選択を象徴する歴史的建造物

守るとは、価値の核心を失わないこと。
世界遺産を守る責任は私たち一人ひとりにある。

小鹿が私につぶやいた
「お水取りもクライマックスだね」
ベランダから、お松明の炎が、くっきりと見えました!


👉 次回予告
No.71 水は、どこから来るの?

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