―― 朝、庭に鹿がやって来る ――
奈良に住んでいると、
鹿は観光地だけにいる動物ではありません。
ある朝、
玄関のドアを開けると、
庭に一頭の鹿が立っていました。
静かに花を食べ、
しばらくすると、
何事もなかったよう、
左右を確認して去っていきます。
奈良では珍しい光景ではありません。
しかし、
改めて考えると不思議なことです。
野生の鹿が町の中で暮らし、
人々もそれを自然に受け入れているのです。

散歩していると鹿に出会うのですが、全くこちらを気にしません
鹿は奈良の日常風景
奈良公園には多くの鹿がいます。
観光客は鹿せんべいをあげたり、
一緒に写真を撮ったりします。
しかし、
奈良市民にとって鹿は、
もう少し身近な存在です。
通学途中に出会うこともあります。
買い物帰りに見かけることもあります。
朝の散歩中に、
ゆっくり歩く鹿とすれ違うこともあります。
奈良では、
鹿が暮らしの中に溶け込んでいます。

白の斑点がかわいいバンビです
神の使いとして守られてきた鹿
奈良の鹿は、
古くから春日大社の神の使いとして大切にされてきました。
平安時代から現代まで、
多くの人々が鹿を守り続けています。
だからこそ、
1300年以上たった今でも、
鹿と人が共に暮らす風景が残っています。
世界遺産の寺社だけでなく、
その背景にある文化や信仰も、
奈良の大切な財産なのです。
世界遺産と鹿
東大寺。
春日大社。
興福寺。
奈良公園。
これらは別々の存在ではありません。
鹿も含めて、
奈良らしい風景をつくっています。
世界遺産だけを見ても、
奈良の魅力は半分しか分かりません。
鹿が歩き、
人が暮らし、
歴史が受け継がれる。
その全体が奈良なのだと思います。

スマホを向けるとこちらを向いてくれます
まとめ
奈良では、
鹿は観光資源ではなく、
暮らしの一部です。
朝、今は、昼も夜にも庭に鹿が来る。
通学路で鹿とすれ違う。
そんな日常が、
今も残っています。
世界遺産の近くで暮らすということは、
歴史だけでなく、
鹿と共に生きる文化を受け継ぐことでもあるのです。
小鹿のひとこと🦌
「ぼくたちは観光客さんだけじゃなくて、奈良の人とも一緒に暮らしているんやね。」
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