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世界遺産解説

No.68 世界遺産の取り消しは、失敗なのか?

ドレスデン。アラビアオリックス保護区。リヴァプール。取り消された世界遺産には、それぞれ異なる事情があります。都市開発。資源開発。景観の変化。では、取り消しは「失敗」なのでしょうか。失われたのは何か取り消しによって失われるのは、建物でも、土地...
世界遺産解説

No.67 リヴァプール海商都市 ― 都市は進化してはいけないのか?

世界遺産の取り消しは、遠い砂漠や歴史都市だけの話ではありません。イギリス、リヴァプール。かつて「海商都市」として栄えた港町が、2021年、世界遺産の登録を取り消されました。登録された理由リヴァプールは18〜19世紀、世界最大級の港湾都市とし...
危機遺産特集

No.66 オマーン・アラビアオリックス保護区 ― 経済は自然を守れるのか?

世界遺産の取り消しは、文化遺産だけの問題ではありません。自然遺産でも起きています。その事例が、オマーンの「アラビアオリックス保護区」です。砂漠に生きる希少動物アラビアオリックス。乱獲から回復し、世界遺産登録の象徴となった。アラビアオリックス...
危機遺産特集

No.65 ドレスデン・エルベ渓谷は、なぜ取り消されたのか?

世界遺産の取り消しは、理論上の話ではありません。実際に起きました。その最初の事例が、ドイツの「ドレスデン・エルベ渓谷」です。登録された理由ドレスデンは、エルベ川沿いに広がる歴史都市です。18世紀のバロック建築、川と都市が一体となった景観、文...
世界遺産解説

No.64 世界遺産は、本当に取り消されるのか?

世界遺産は、一度登録されれば、永遠に守られるものだと思われがちです。登録は栄誉であり、世界的な評価の証です。その土地に暮らす人々にとっても、誇りであり、象徴でもあります。しかし――世界遺産は、永遠ではありません。実際に、登録が「取り消された...
世界遺産解説

No.63 世界遺産は、未来への責任である

――奈良から、静かに考える――奈良の空は、今日も穏やかです。二月堂の屋根の向こうに、季節がゆっくりと流れています。庭に現れる小鹿は、変わらない日常の象徴のように見えます。しかし――世界のどこかでは、氷河が後退し、珊瑚が白くなり、海面がわずか...
水と循環

No.62 氷河の水と、奈良のお水取り

――世界遺産と水の祈り――弥生三月、奈良の夜、二月堂へ向かう灯りが揺れます。1250年以上続く「修二会(お水取り)」。僧が井戸から水をくみ上げるその姿を見ながら、私はアルプスの氷河を思い出しました。遠い山の氷と、奈良の井戸水。どちらも、人と...
世界遺産解説

No.61 消えゆく氷河と、守り続ける人々

――ユングフラウ=アレッチの現場から――奈良の庭で草を食む小鹿を見ながら、私はふと思いました。世界遺産の中で暮らす人は、どんな気持ちで日々を過ごしているのだろう、と。今回向かうのは、スイス・アルプス ユングフラウ=アレッチ。2001年登録の...
世界遺産解説

No.60 消えゆく氷河

――世界遺産の足元が崩れている――奈良の冬は、どこか柔らかくなった気がします。小鹿が見上げた空は、いつも通り穏やかです。けれど、世界の高地では静かに、しかし確実に“消えている”ものがあります。それが氷河です。■ 氷河は「風景」ではない氷河は...
危機遺産特集

No.59 世界遺産はなぜ温暖化で失われるのか?

――静かに進む「見えない危機」――奈良公園の朝。いつもより少し暖かい空気に、小鹿が首をかしげました。「冬が短くなったんとちゃう?」その何気ないひと言に、私は世界の出来事をことを思いました。氷河が溶け、海が上がり、珊瑚が白くなる――いま、世界...