世界遺産解説

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No.78 山岳信仰と世界遺産

――富士山・泰山・白山――奈良の山を見ていると、ただの風景ではないことに気づく。小鹿が首をかしげる。「山って、そんなに特別なの?」東アジアにおいて、山はただの地形ではない。神が宿る場所であり、人が祈りを届ける場所だった。山は「天」とつながる...
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No.74 旅は、止まらない

――世界の大陸へ――奈良から始まった旅。庭に来る小鹿とともに、世界遺産をめぐってきました。登録基準。危機遺産。取消。気候変動。水の循環。私たちは、世界遺産を「制度」から見つめ、「自然」から見つめ、「責任」から見つめてきました。そして気づいた...
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No.70 世界遺産は、誰の責任なのか?

取り消しの事例を見てきました。橋の建設。再開発。資源開発。どれも、合理的な理由がありました。しかしその結果、世界遺産は失われました。国の責任か世界遺産は各国の主権下にあります。最終決定は、国です。しかし、それだけではありません。地域社会の選...
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No.69 危機遺産と取消遺産の違い

危機遺産と取消遺産。似ているようで、決定的に違います。危機遺産とは危機遺産は「警告」です。価値が損なわれる可能性がある。しかし、まだ守る余地がある。現在、53件が危機遺産として登録されています。▶ 危機に瀕している世界遺産一覧【2026年最...
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No.68 世界遺産の取り消しは、失敗なのか?

ドレスデン。アラビアオリックス保護区。リヴァプール。取り消された世界遺産には、それぞれ異なる事情があります。都市開発。資源開発。景観の変化。では、取り消しは「失敗」なのでしょうか。失われたのは何か取り消しによって失われるのは、建物でも、土地...
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No.67 リヴァプール海商都市 ― 都市は進化してはいけないのか?

世界遺産の取り消しは、遠い砂漠や歴史都市だけの話ではありません。イギリス、リヴァプール。かつて「海商都市」として栄えた港町が、2021年、世界遺産の登録を取り消されました。登録された理由リヴァプールは18〜19世紀、世界最大級の港湾都市とし...
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No.64 世界遺産は、本当に取り消されるのか?

世界遺産は、一度登録されれば、永遠に守られるものだと思われがちです。登録は栄誉であり、世界的な評価の証です。その土地に暮らす人々にとっても、誇りであり、象徴でもあります。しかし――世界遺産は、永遠ではありません。実際に、登録が「取り消された...
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No.63 世界遺産は、未来への責任である

――奈良から、静かに考える――奈良の空は、今日も穏やかです。二月堂の屋根の向こうに、季節がゆっくりと流れています。庭に現れる小鹿は、変わらない日常の象徴のように見えます。しかし――世界のどこかでは、氷河が後退し、珊瑚が白くなり、海面がわずか...
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No.61 消えゆく氷河と、守り続ける人々

――ユングフラウ=アレッチの現場から――奈良の庭で草を食む小鹿を見ながら、私はふと思いました。世界遺産の中で暮らす人は、どんな気持ちで日々を過ごしているのだろう、と。今回向かうのは、スイス・アルプス ユングフラウ=アレッチ。2001年登録の...
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No.60 消えゆく氷河

――世界遺産の足元が崩れている――奈良の冬は、どこか柔らかくなった気がします。小鹿が見上げた空は、いつも通り穏やかです。けれど、世界の高地では静かに、しかし確実に“消えている”ものがあります。それが氷河です。■ 氷河は「風景」ではない氷河は...