――岩を削って、信仰を並べた場所へ――
正月から庭に来る鹿を眺めながら、世界遺産を巡る旅を始めて41日目。
今朝の小鹿は、なぜか岩山を見上げるような仕草をしていました。
「岩を削って神殿つくるって、どんな感じなんやろ」
そんなことを言われた気がして、向かったのがエローラ石窟群です。
エローラ石窟群は、インド中西部にある岩山に掘られた34の石窟寺院群。
7〜10世紀にかけて造られ、
仏教・ヒンドゥー教・ジャイナ教という三つの宗教の石窟が、同じ山に並んでいます。
仏教窟は静かな修行の場、
ヒンドゥー教窟は神々の物語を刻んだ壮大な空間、
ジャイナ教窟は装飾を抑えた、厳かな雰囲気。
宗教が違えば、思想も表現も違う。
それでもこの場所では、壊されることなく、同じ岩山に並び続けてきました。
なかでも有名なのが、16番窟のカイラーサ寺院。
山を上から下へと掘り進め、巨大な神殿を一つの岩から削り出した建築です。
高さ約30メートル。完成まで何十年もかかったと言われています。
技術のすごさ以上に印象に残るのは、
「違う信仰を排除せず、並べて残した」という事実でした。




庭に来る鹿は、宗教も国も気にせず、
花を食べ、葉をかじり、同じ場所を行き来しています。
エローラ石窟群を見ていると、
「本当は人間も、こんなふうに並んで生きられるんじゃないか」
そんなことを考えさせられました。
小鹿の次のリクエストは、「海に浮かぶ島の洞窟」。
次は、波の音が聞こえる世界遺産へ向かいます。
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