No.46 バガン(ミャンマー)

世界遺産絶景物語
――祈りが地平線になる場所――

今朝、庭に来た小鹿が遠くを見つめていました。
「いっぱい並んでる祈り、見てみたい」
そんな声に導かれて向かったのが、ミャンマーのバガンです。

バガンは11〜13世紀に栄えたパガン王朝の都。
エーヤワディー川沿いの平原に、現在確認されているだけでも3,000基以上の仏塔や寺院が残ります。

王や貴族、民衆が競うように仏塔を建立した理由は、功徳を積むため。
仏教が国家の精神的支柱となっていた時代、建築そのものが信仰の証でした。

■ 世界遺産登録の理由

2019年、文化遺産として登録。

評価されたのは:

  • 仏教建築群の規模と保存状態(登録基準ⅲ)
  • 東南アジア仏教文化の発展を示す顕著な証拠(基準ⅳ)

塔の内部には壁画や彫刻が残り、
インドから伝わった仏教が、この地で独自に発展したことがわかります。

■ なぜ価値があるのか

バガンは単なる宗教都市ではありません。
都市計画・水利技術・建築技法の発展も示しています。

また、度重なる地震や風化から守るため、現在も保存活動が続いています。

地平線まで続く仏塔群は、
「信仰が景観をつくる」ことを証明しています。

仏教はインドから伝わり、
この地で大きく花開き、さらに東へと広がりました。

小鹿は静かに言います。
「一つずつでも、集まると大きいな」。

次は、
壊れても残る都へ。

コメント